心地よく快適に暮らす 家族思いのモダンジャパンディ
Renovation Data
- 札幌市S様邸
- 種別/戸建
- 築年数/36年
- 専有面積/227.5㎡
- 間取り/4LDK→3LDK
- 工期/約3.5ヶ月
・リノベーション費用

ご主人のご実家は、三角屋根から玄関前に雪が落ちるつくりで、冬の除雪や室内の寒さが長年の悩みでした。数年前、お母さまが除雪負担を理由にマンションへ転居されたことをきっかけに、空き家となった住まいにSさんご夫妻が入居。
「リフォームは必須」と考え、お子さんの誕生で一度中断していたリノベーション計画を再始動しました。
長年ネットで施工例を見続け、理想の住まい像はしっかりとイメージできていたというおふたり。そこにプロの提案が加わり、暮らしやすさもデザイン性もぐんとアップした住まいが誕生しました。

1階は「効率」と「未来」を見据えた設計
1階は、効率的な家事動線と将来を見据えた間取りが特徴です。

玄関横にはシューズクローゼットを配置しました。二方向からアクセス可能な動線になっています。
出入口の控えめなアールのデザインがあたたかみを演出しています。


大容量のファミリークローゼットは、将来家族が4人になることを想定して4つに分け、洗濯機のある家事室と直結。

洗濯や収納がスムーズにできるため、小さなお子さんがいて洗濯物が多い奥さまの負担も大幅に軽減されました。

居室は、ご夫妻の寝室を最小限におさえ、その分、子ども部屋2室の広さをしっかり確保。さらにR&Rスタジオの提案で、将来のオンライン学習にも対応できるよう、各部屋に家庭内LANポートを備えました。
長く快適に暮らせるよう、先々のライフスタイルまで見据えた細やかな工夫が詰まっています。
こだわりが詰まった1階の細部にも注目

玄関には、奥さまがInstagramで一惚れした「曲線のニッチ」を採用。小物を飾れるお気に入りのスペースを、住まいの顔ともいえる場所に設けました。奥さまが模造紙に描いたそのままの形を丁寧に再現しています。


また、階段下には奥さまの憧れだった手洗いスペースを設置。SNSで見つけた施工例をもとにイメージを具体化し、照明の位置も空間に合わせて調整しました。
暮らしの中心を2階へ。あたたかさと快適性を叶えたLDK空間

無落雪屋根への形状変更や断熱・気密性の向上といった建物性能にかかわる工事は、R&Rスタジオに全面的にお任せ。そのぶん、Sさんご夫妻は空間づくりやインテリアのセレクトにじっくり向き合いました。
間取りの大きな特徴は、LDKを思い切って2階に配置したこと。
「以前は2階が寒く、寝るだけのスペースでした。日当たりが良いのにもったいないと感じていたんです」と、ご実家での5年間の生活を通して得た実感が、この大胆な発想につながりました。


1階に生活機能を集約したことで、2階のLDKにはゆとりある広さを確保。R&Rスタジオは、ご夫妻の希望する“ジャパンディ”スタイルをベースに、下がり天井や木目調の柱、小上がりスペースといった提案で空間の質を高めていきました。
リビングの一角に設けた小上がりも、R&Rスタジオからの提案。段差を設けたことで、小さなお子さんでも登りやすく、遊び場や腰かけスペース、来客時の布団スペースなど多目的に使えます。
壁面には戸棚、下部には引き出し収納も設け、おもちゃなどもすっきり片付くのがうれしいポイントです。

階段横のフィックス窓は、採光を保ちつつプライバシーを守るフロストガラスに。細部の提案が暮らしやすさにつながっています。
時短と美しさを叶える、機能的なキッチン設計

共働きで忙しいSさんご夫妻にとって、「家事のしやすさ」は住まいづくりの重要なテーマ。
キッチン選びでは、ショールームで機能やメンテナンスについてしっかり確認し、納得の設備を選定しました。

採用したのは、クリナップ「ステディア」。使いやすさに配慮された機能の数々に加えて、お手入れがしやすいレンジフードやIHコンロ、ビルトイン食洗機も取り入れました。


さらに、冷蔵庫まで丸ごと収まる大容量のパントリーを設置することで、生活感の出やすいキッチン周りをスッキリと整えることが可能に。忙しい毎日の家事を支えながら、見た目の美しさにもこだわった空間に仕上がりました。
冬の暮らしが変わる。高性能住宅のあたたかさ
冬を越して実感したのは、圧倒的な暖かさ。「以前は羽毛布団でも寒かったのに、今は薄い肌掛け1枚で十分。本当にびっくりしました」と奥さま。長期優良住宅の基準を満たす高性能住宅ならではの快適性を実感されています。

住まいの性能も空間の設えも、ぴったりと家族のこれからに寄り添うリノベーションとなりました。