遠距離でも妥協しないグレイッシュモダン空間

Renovation Data
- 札幌市M様邸
- 種別/マンション
- 築年数/29年
- 専有面積/83.86㎡
- 間取り/3LDK
- 工期/約3ヶ月
・リノベーション費用

お子さんの新入学に合わせ、念願の札幌移住を果たしたMさんご夫妻。東京から物件を探す中で、好条件の物件が次々と売約済みになる経験から即決の重要性を学び、現在のマンションを購入されました。当初は新築や築浅物件を探していましたが、好立地の物件が要リフォームだったことから中古リノベーションという選択に至りました。
打ち合わせはほぼリモートで実施しましたが、東京在住の強みを活かし「ありとあらゆるショールームに行きまくりました」と奥さま。キッチンはもちろん、床材や壁材、サッシの戸先錠まで実物を体感して選び、空間を無駄にしない収納計画のためR&Rstudioとミリ単位の検討を重ねました。
大人の洗練を纏う、グレイッシュトーンの住まい
デザインテーマは、グレイッシュトーンで統一した「大人の洗練空間」。奥さまがじっくり選ばれた素材を、私たちの施工技術で丁寧に仕上げています。断熱・防音といった見えない性能面の強化から、快適な家事動線計画まで、意匠と機能を細部まで調和させたリノベーションです。

玄関・廊下|エコカラットと間接照明で魅せるエントランス


玄関は、調湿・消臭機能があるLIXIL エコカラットのヴァルスロック ホワイトを一面に採用し、間接照明で奥行きを演出した洗練された空間に仕上げました。シューズクロークはパナソニックのコンポリアに入れ替え、収納力を大幅に向上。
廊下はなるべく「ノイズレス」にしたいとのご希望で、居室の扉以外はホワイトで統一。トイレの扉の”隠し蝶番”や、収納の取っ手など、スッキリと見せる工夫をしています。床には大建工業の石目柄グレイッシュセルベを採用し、玄関から居室まで統一感のある空間としました。
右側の収納は足元に空間を設け、ロボット掃除機の出入りを可能にしています。
リビングへと続く扉はLIXILのラフィスを採用。光が届き、空間が広く感じられます。
LDK|二面採光と天井の間接照明が生む開放感

二面採光の明るいリビングは、天井に調湿・消臭効果があるDAIKENのクリアトーンを採用。また、吸音効果にも優れていて、響く音を軽減してくれます。M様も生活の中でその効果を実感し、満足されているそうです。床材はDAIKEN ハピアフロアのトレンドウッド柄スモークグレーを採用しています。


照明計画ではキッチンの天井を下げ、間接照明を配置しました。リビングには角度調整可能なユニバーサルダウンライトを配置し、壁面のアートを美しく照らすことができます。

L型カーテンの開閉パターンも細かく検討し、使い勝手を追求しました。また、スイッチニッチを造作することで壁面をすっきりとさせています。
キッチン|配管制約をクリアしたLIXILリシェルII型レイアウト

キッチンは、配管制約をクリアしたII型レイアウトが特徴のLIXILリシェルを採用。当初のアイランドキッチンプランから変更し、一番無駄なく使いやすい形にしました。
【採用設備】
・キッチンパネル:マグネットボード仕様モルタルグレー(小物を自由配置)
・照明:手元の薄型ダウンライト+天井間接照明でリビングとの一体感を演出
・レイアウト:シンクと食洗機を効率的に配置し作業動線を短縮

キッチンとランドリースペースをつなぐ空間には、同じくLIXILリシェルの浅型(奥行き320mm)の収納棚を採用し、空間を有効活用。
足下の空間にはゴミ箱がピッタリと納まります。
ランドリースペースとの間には扉を設けることで、奥さまがLDKで仕事をされる際の防音対策としても役立っています。
ランドリースペース|家事効率を最大化するミリ単位の設計


ランドリースペースは、浴室入口の向きを変更することで空間を広げ、洗濯物が干せる実用的な広さを確保しました。
南海プライウッドの可動棚とアイカのランドリーバー付きの収納棚を設置しています。さらに集成材でカウンターを造作しました。こちらも天井にはDAIKENのクリアトーンを採用して湿気対策を行っています。
浴室はLIXILのリノビオVを採用。
段差もなくし、将来も安心の設計に。
洗面・トイレ|LIXILルミシスと造作デザインのバリアフリー水回り


洗面室は既存の壁を壊して入口を広げ、開放的な空間に。
洗面台はLIXILルミシスのカウンタータイプを採用しました。足元に椅子を収納できる広いカウンターは奥さまのお化粧スペースとなっています。
洗面横にはニッチを造作し飾り棚として活用。カウンターは後ほどご紹介するトイレのカウンターと同じ色で塗装仕上げとし、統一感を持たせました。

タイルは名古屋モザイクを使用しました。当初はヘリンボーン貼りを検討していましたが、見える部分が少ないため縦横ミックス貼りに変更。床はサンゲツのフロアタイルを採用し、廊下との境には薄型アルミ見切り材を使用してスッキリと見せています。

TOTO GG3を採用し、正面の既存収納はクロスを貼替えてすっきりとさせたお手洗い。
手洗い収納は不要とのご要望から造作カウンターに間接照明を設置し、機能的でありながら落ち着いた雰囲気に。
フロアタイルはヘキサゴン柄のグレー系を選び、カウンターはパナソニックのアッシュグレーに合わせて塗装。
紙巻き器にはカワジュンのもの採用し、細部までこだわりを反映しています。
寝室・子供部屋|それぞれの個性を活かしたプライベート空間

寝室や子供部屋は、それぞれテーマを設けたコーディネートになっています。こちらの寝室は、落ち着きのあるベージュをテーマに、スイッチもベージュで統一してトーンを揃えました。
ウォークインクローゼットは「小さくてもいいから扉をつけてほしい」というご要望に応え、造作扉(シート色:Panasonic パールグレー)を使用しています。上部にはスーツケースを置くための空間確保しました。クローゼット内部の天井にはクリアトーンを採用しています。どこに何をしまうか、しっかり検討した上で、ミリ単位で棚を計画しています。
照明は天井直付けではなく、お持ちのペンダントにやわらかな光もプラスする小さめのブラケット照明(DAIKO)を採用。ベッドヘッドの横にスイッチを配置し、使い勝手を向上させています。


子供部屋はグレーでまとめたかっこいい空間に。床材はDAIKENハピアフロアのトレンドウッド柄チャコールブラウンを使用し、収納建具にはLIXILのキナリモダン ソフトグレーを採用。窓カウンターのシートも張り替えて新しい空間にふさわしい仕上がりとしました。
Owner’s Voice
施工会社選びでは、結構無茶なお願いもしたんですが、R&Rスタジオさんは正面から受け止めてくれました。契約前でも現地を見てくれて、要望のなにができて、なにができないかをきちんと検討してくれたんです。とにかくフットワークがよくて、なんでもできますと言う会社より、誠意を感じました。
収納は以前より増えて、広い家を子どもたちが走り回っています。やりたいことは100%叶えてもらえた感じです。初めての雪国の冬を、お気に入りの我が家で迎えるのが楽しみです。

































